Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

TCP/IPの脆弱性検証ツールを機能強化、報告書も改訂 - IPA

情報処理推進機構(IPA)は、2月より提供している「TCP/IP」の脆弱性検証ツールについて機能を強化し、開発者向けにCD-ROMの無償貸し出しを開始した。あわせて脆弱性の解説資料についても改訂している。

同ツールは、インターネットで利用するプロトコル「TCP/IP」を実装したソフトウェアの脆弱性を体系的に診断することができるソフトウェア。IPv4およびIPv6環境において、それぞれ19項目、5項目の診断に対応しており、脆弱性を判断するための確認ガイドを用意している。

今回の機能拡張では、IPv4環境における「IPヘッダオプションのデータ長が0のパケットの問題」、IPv6環境の「十分に小さい分割パケットがフィルタリングをすり抜ける問題」など検証できる脆弱性を追加した。

また同機構では、一般に公表されている脆弱性を解説した「TCP/IPに係る既知の脆弱性に関する調査報告書」の改訂第4版をあわせて公開している。

(Security NEXT - 2009/01/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

警察庁が開発した「Lockbit」復旧ツール、複数被害で回復に成功
脆弱性診断の利用者向けに「サイトシール」を提供 - GMO
SAJ、サイバーセキュリティボランティア制度を創設 - 人材不足の公益団体を無償支援
「Emotet」相談、前月の約7倍に - 自然な日本語と具体的な指示で信用させる文面も
ECサイトの無償脆弱性診断を希望する中小企業を募集 - IPA
IoTマルウェアの検体情報など研究者にデータを無償提供 - 横国大
IoT開発者向けのセキュリティ手引書を公開 - SIOTP協議会
ネット利用者半数超、パスワード文字数「8文字以下で安全」
中小へ専門家無償派遣でセキュ対策推進 - 継続指導に課題も
NICT、サイバー防御演習の教材を期間限定で無償提供