IoTマルウェアの検体情報など研究者にデータを無償提供 - 横国大

吉岡准教授
横浜国立大学大学院の吉岡克成准教授らによる研究グループは、外部の研究者や実務者に対し、IoT機器を対象とするサイバー攻撃の観測データを無償で提供すると発表した。
同研究グループでは、IoT機器に対する攻撃を観測するハニーポットを2015年より設置しており、同ハニーポットを通じて収集した約17万件のマルウェア検体や、マルウェアの配布に用いられた約300万件のURLといったデータセットを、研究者や実務者向けに提供する。
これまでも国内外の研究組織に対して観測結果を提供してきたが、サイバーセキュリティの研究を支援するため、提供するデータを拡充。ウェブサイトでリクエストを受け付ける。
また2012年より「リフレクション型DDoS攻撃」の観測システムを運用しており、研究者に対して、観測した通信データを提供。攻撃数や攻撃対象のポート番号といった統計データについては、サイバーセキュリティに対する理解を促すため、一般向けにもウェブサイトを通じて情報を公開していく。
(Security NEXT - 2021/06/16 )
ツイート
PR
関連記事
教員がサポート詐欺被害、NAS内の個人情報が流出か - 山形大付属中
市バスのドラレコ映像が保存されたUSBメモリが所在不明 - 川崎市
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意