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SAJ、サイバーセキュリティボランティア制度を創設 - 人材不足の公益団体を無償支援

ソフトウェア協会は、地方公共団体や病院などをセキュリティ面より無償で支援する「サイバーセキュリティボランティア制度」を創設し、運用を開始する。

同制度は、同協会傘下のSoftware ISACが、人材やノウハウが不足する病院や地方公共団体といった中小公益団体のセキュリティ対策を支援するもの。

具体的には、サイバー攻撃に対する初動体制についての助言や、実績のあるセキュリティ調査会社の紹介、調査結果に基づく防御対策、制度改革などをサポートする。

同協会では、3月にランサムウェア被害を受けた徳島県つるぎ町立半田病院へ試験的にボランティア3名を派遣。有識者会議において調査報告書の策定を支援するなどノウハウを得たことから、本格的な支援制度を立ち上げたという。

今後は同制度に賛同する企業より資金援助を受け、全国のセキュリティ専門家の公募をはじめ、知見の集約を進めるとともに、被害に遭った団体との意見交換を行うなど、具体的なサイバーセキュリティに対するノウハウを持つコミュニティを目指すとしている。

(Security NEXT - 2022/05/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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