Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

偽セキュリティ対策ソフトや脆弱性への攻撃が活発 - フォーティネット報告

フォーティネットは、同社セキュリティ対策製品や検知システムが9月21日から10月20日までに観測したマルウェアの統計をとりまとめた。

マルウェアの検知率トップは23.6%を占めた「W32/Agent.AGGP!tr.dldr」で、「W32/FakeAlert.D!tr.dldr」が2位に続いた。いずれも今回あらたにランクインしたマルウェアで、それ以外も上位10位中7種が新種がランクインするなど大きな変動があった。

今月は偽セキュリティ対策ソフトが活発だった一方で、まん延が続く「W32/Virut」は今回も6位と上位をキープ。8カ月連続でランキングしている。また常連となっている「W32/Netsky」も9位だった。

また同社では66件の新たな脆弱性を観測しており、18件は積極的な攻撃が発生したという。同社では、脆弱性への攻撃を防ぐためには不正侵入防止システムの導入だけでなく、日次ベースでパッチが適用することが重要と指摘し、注意を呼びかけている。

同社がまとめたマルウェアおよび脆弱性に対する脅威のランキングは以下のとおり。

マルウェア

1位:W32/Agent.AGGP!tr.dldr
2位:W32/FakeAlert.D!tr.dldr
3位:W32/Inject.GZW!tr.bdr
4位:W32/Autorun.PNL!worm
5位:W32/Agent.XGG!tr
6位:W32/Virut.A
7位:W32/Goldun.AZL!tr.spy
8位:W32/FakeAlert.D!tr
9位:W32/Netsky!similar
10位:W32/Agent.AHVM!tr.dldr

脆弱性に対する脅威

1位:Trojan.Storm.Worm.Krackin.Detection
2位:Worm.Slammer
3位:PhpInclude.Worm.B
4位:invalid_length
5位:TCP.Bad.Flags
6位:SSH.Brute.Forcer
7位:nvalid_encoding
8位:large_fragsize
9位:Danmec.Asprox.SQL.Injection
10位:chunk_overflow

(Security NEXT - 2008/11/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
個人情報漏洩時の謝罪対応、約3割がマニュアル化
自治体におけるマイナンバー取扱状況を公表 - 個情委
Pマーク事業者の事故報告は3048件 - 前年度比約15%増
「サイバーセキュリティ」認知度5割届かず - 3割弱が対策未実施
テレワークで機密情報の特例持出が増加 - ルール遵守、半数近くが「自己確認」のみ
2021年度の個人情報漏洩などの報告は6000件弱 - 4件に1件が不正アクセス
国内上場企業が優先対処したいリスク、上位に「サイバー攻撃」
中小企業の3分の1、直近3年間のセキュ投資ゼロ - 「必要性を感じない」
ソフト全般「脆弱性」対策の必要性、PC利用者で約6割が認知