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USBメモリの共有が招くウイルスまん延 - トレンドマイクロ報告

トレンドマイクロは、2008年8月に同社が検知した不正プログラムや感染被害の状況をとりまとめ、公表した。

同社サポートセンターに寄せられた不正プログラムの感染被害の報告は、6520件で前月の6368件から微増。USBメモリ経由で感染する不正プログラム「MAL_OTORUN1」がトップだった。

USBメモリを不特定多数で共有され、さらにウイルス対策されていない端末もあることから、感染が繰り返されていると同社では分析。利用前にUSBメモリに対してウイルススキャンを行うよう注意を呼びかけた。

また、動画サイトへのアクセスを装った迷惑メールにより拡散し、個人情報を詐取する偽セキュリティ対策ソフト「TROJ_FAKEALER」が流通。ブルースクリーンでユーザーの不安感を煽る「JOKE_BLUESCREEN」がそれぞれ8位、9位にランクインした。

不正プログラムの種類に配布されているURL数を乗じて算出している「攻撃者注力度ランキング」では、ネットワークの接続設定を変更する「TROJ_ZLOB」がトップ。オンラインゲームユーザーから個人情報を詐取する「TSPY_ONLINEG」が続いた。

同社が発表した7月のウイルス被害報告数ランキングは以下の通り。

1位:MAL_OTORUN1
2位:BKDR_AGENT
3位:TROJ_RENOS
4位:TROJ_GAMETHIEF
5位:TROJ_LINEAGE
6位:JS_IFRAME
7位:MAL_HIFRM
8位:TROJ_FAKEALER
9位:JOKE_BLUESCREEN
10位:HTML_BADSRC

(Security NEXT - 2008/09/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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