セキュリティ対策ソフトの定義ファイルが間に合わない「ゼロアワー攻撃」が増加
G DATA Softwareは、7月から8月にかけてセキュリティ対策ソフトの定義ファイルでは対応に遅れが出る「ゼロアワー攻撃」が日本国内で急増したとして注意を呼びかけている。
同社によれば、1日に複数の新種ウイルスが発生する状況がある一方、定義ファイルへの反映は最短30分、長くて数日必要となることから、定義ファイルでリアルタイムに対応することが難しい状態になっているという。
こうした「ゼロアワー攻撃」の発生は、2008年前半に海外で50件、多いときで100件弱、国内でもひと桁だったが、7月に海外で238件が発生し、国内でも11件と2桁台を記録。7月に激増し8月には落ち着いて下降する見込みだが、日本国内では8月も増加傾向が続き、警戒が必要だという。
攻撃は英文によるものが主流だが、発生件数の増加により国内でも被害が出る可能性があるとして、同社では、定義ファイルによる対応だけでは不十分とし、「ゼロアワー攻撃」へ対応したソフトウェアの利用を呼びかけている。
(Security NEXT - 2008/08/29 )
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