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全メールの96.5%がスパム、増加傾向は止まらず - ソフォスレポート

ソフォスは、2008年第2四半期の「スパム送信国ワースト12」を発表した。全メールに占めるスパムの割合は依然として増加傾向にあり、SNSや携帯電話を悪用したスパムが広がりを見せるなど、今後もますます警戒が必要だとしている。

同レポートは、同社の調査機関が2008年4月から6月の間に受信したスパムを分析し、まとめたもの。期間中に世界で配信された全メールの96.5%がスパムだった。その多くが、ボット化した家庭内コンピュータからの配信だという。セキュリティパッチの適用やウイルス対策ソフト、ファイアウォールのアップデートなどを怠らないよう注意を求めている。

また今期には、SNSや携帯電話のショートメッセージサービスを利用したスパム配信が多く確認された。SNSのプロフィール部分に詐欺サイトへのリンクが記載された例や、特定の施設にすぐ電話するように促すメッセージが5000人以上の携帯電話に送られたケースなどがあったという。メールゲートウェイでのスパム対策が進み、メールによる配信の効果が薄れてきたことから、こうしたあらたな手法による配信が今後も増加すると分析している。

スパム配信国のワーストランキングは、1位から5位までが前期と同じ順位で、全体に占める比率もわずかな増減にとどまった。日本は0.3%で前期の0.5%から比率は減少したが、スパムの配信量が増加しているためスパム自体が減少傾向にあるとはいえず、今後も注意が必要だとしている。

同社がまとめたワースト12は以下の通り。

1位:米国
2位:ロシア
3位:トルコ
4位:中国
5位:ブラジル
6位:ポーランド
6位:イタリア
7位:韓国
8位:英国
8位:スペイン
9位:ドイツ
10位:アルゼンチン

(Security NEXT - 2008/07/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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