スターアセット証券の顧客情報が名簿業者に流出 - 業者の販促サンプルから判明
スターアセット証券は、名簿販売業者に同社の顧客情報が流出したと発表した。2人分の流出を確認しており、それ以外の顧客情報についても流出している可能性があるとして、警察へ被害届を提出するなどの対応を進めている。
今回の流出は、名簿販売業者が配布した販促用サンプルのなかに、同社の顧客情報を含む書類のコピーが含まれており、サンプルを受け取った同社顧客が気が付いて同社へ通報したことから発覚したもの。
サンプル中に含まれていたのは同社日本橋支店の顧客データで、顧客の氏名や住所、電話番号のほか、振込先口座番号、勤務先、役職、年収、金融資産など個人情報が記載された「保護預り口座設定申込書」や、氏名、住所、電話番号、勤務先、取引情報などが記載された先物取引の「委託者情報照会」のコピーなど、それぞれ1名分の流出を確認した。
同社では、名簿業者へ販売差し止めを要請、業者側もそれに応じたという。さらに2人分以外の顧客情報が漏洩している可能性もあるとして、同社は業者との交渉や社内調査を実施しているが、それ以外の顧客情報については、流出の状況を確認できていない。同社では、関連団体や監督官庁へ事態を報告、警察に被害届を提出している。
流出が確認された2人に対し、同社では、事情を説明し、謝罪をした。また不振な電話やダイレクトメールを受け取った場合、同社まで連絡してほしいと呼びかけている。
(Security NEXT - 2007/05/30 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開