Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

多重感染で駆除困難の可能性もある「FUJACKS」に注意 - トレンドマイクロレポート

トレンドマイクロは、2006年12月のウイルス感染被害レポートを発表した。ファイル感染型ウイルスやルートキットの感染報告が増加傾向にあるという。

同レポートによれば、12月の被害報告数は7764件で、11月の7477件から増加した。2006年の後半に多大な感染被害をもたらしたマスメール型ワーム「STRATION」は減少傾向にあるが、依然として3位にランクインしている。

また12月には、ファイル感染型ウイルスに関する報告が増加した。特に年末に報告された「FUJACKS」は、感染するとセキュリティソフトを強制終了させるとともに、ほかの不正プログラムをダウンロードするなど多重感染の危険があり、駆除が難しいという。

同ウイルスは悪意あるサイトからの手動ダウンロードや、ほかのウイルスによる作成、ネットワーク共有フォルダを介した感染などでコンピュータ内に侵入するなど感染ルートも多彩。トップテンの圏外だが、同社では感染被害の傾向が今後も続くと予想しており、同社では注意を発している。

2006年12月度の感染被害トップテンは以下の通り。

1位:BKDR_AGENT
2位:TROJ_ROOTKIT
3位:WORM_STRATION
4位:WORM_SDBOT
5位:TROJ_SMALL
6位:TROJ_DLOADER
6位:WORM_RBOT
8位:ADW_SHOPNAV
9位:PE_BOBAX
10位:JAVA_BYTEVER

(Security NEXT - 2007/01/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

個人情報含む行政文書を紛失、誤廃棄の可能性 - 公取委
顧客情報含むファイルを提携金融機関にメールで誤送信 - みずほ銀
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
「RICOH Streamline NX PC Client」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
先週注目された記事(2025年6月8日〜2025年6月14日)
教員がサポート詐欺被害、NAS内の個人情報が流出か - 山形大付属中
市バスのドラレコ映像が保存されたUSBメモリが所在不明 - 川崎市
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性