ウイルスバスター不具合の原因は人為的ミス
トレンドマイクロは、同社ウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」で発生した不具合について詳細を発表した。人為的なチェックミスにより発生したものだという。
今回の不具合は、ウイルスバスターの検索エンジン7.5.0もしくは、7.5.1を搭載したコンピュータにウイルスパターン2.594.00をアップデートした場合に発生する。同ファイルを適用すると、コンピュータの動作が著しく遅くなり、コンピュータの通常の利用が不可能となる。
同ウイルスパターンファイルは、2005年4月23日7時33分から午前9時2分まで公開されていた。該当パターンのダウンロード数は現在のところ、約17万件程度。
同社の発表によれば、今回追加したファイル判定パターンは、数種のrbotの検出率を高めるために追加したものだったが、Ultra Protect圧縮ファイルを解凍、検索するためのパターンファイルの作成ミスがあり、検索対象ファイルが圧縮ファイルか否かの判定をするパターン中のプログラムにおいて、特定の条件下においてループが発生してしまったという。
本来予定されていたWindows XP SP2環境でのテストが人員的ミスにより行われなかったことにくわえ、検索エンジンを7.5.0以前のものを使用してテストを実施したため、圧縮チェック、解凍の動作を検査しないと言う二重の問題を発生したとしている。
同社では、問題個所を修正したパターンファイル2.596.00をトレンドマイクロホームページ上に公開。さらに24時間体制のサポート窓口の設置、FAXボックスの設置、メールによる連絡を通じて対応している。携帯電話向けウェブサイト「教えて!ウイルスバスター(http://tmqa.jp)」においても対策方法を公開している。
また、対策ツール「TMRMTool.exe」を提供している。同ツールにより、対象となるPC上にある、ウイルスパターンファイルを自動的に検索し削除できる。
トレンドマイクロ製品をご使用のお客様へウイルスパターンファイルに関する問題のご報告とお詫び
http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2005/news050424.htm
トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.com/jp/
(Security NEXT - 2005/04/25 )
ツイート
PR
関連記事
動物保護管理センターで緊急連絡用携帯電話を一時紛失 - 新潟県
HPE Arubaの「AOS」に複数の脆弱性 - アップデートを公開
「Node.js」に複数脆弱性 - 1月21日にアップデート予定
「Node.js」のEOL版に重大な脆弱性 - すみやかに更新を
委託先で法定調書作成用の資料を誤送信 - 東急グループ会社
保護者の同意書を紛失、小学校職員室の机で保管 - 神戸市
「Sentry」のSSOに脆弱性 - なりすましのおそれ
Ivanti、3製品でアップデートを公開 - 脆弱性を解消
「Aviatrix Controller」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「NVIDIA Container Toolkit」に複数脆弱性 - アップデートを公開