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PBX「Asterisk」の管理画面を狙う辞書攻撃 - 管理者は注意を

VoIPなどで利用されているオープンソースのPBXソフトウェア「Asterisk」の管理画面を狙った不正アクセス行為を観測しているとして警察庁が注意を呼びかけた。

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TCP 5038番ポートに対するアクセスの推移(グラフ:警察庁)

同庁が、TCP 5038番ポートに対するアクセスの増加を観測したもので、これらアクセスを分析したところ、「Asterisk」の管理画面へアクセスを試みるものが多数を占めていたという。「Asterisk」では、デフォルトで管理画面へのアクセスに同ポートを用いている。

管理画面に対するアクセスでは、「admin」や「manager」「test」「cron」「mark」といったユーザー名と、「1234」「password」「admin」「mysecret」といったパスワードなど、初期設定や単純な単語などを組み合わせてログインを試行していたという。同庁は、設定ファイルなどを取得するアクセスも観測している。

PBXが不正アクセスを受けた場合、海外への国際電話などへ悪用される可能性もあることから、同庁ではシステム管理者へ注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/12/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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