Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Cisco製OSやVoIP製品などに脆弱性「CDPwn」が判明 - 数千万台に影響か

Cisco Systemsがネットワーク製品で採用する複数のOSや、VoIPなどネットワーク製品に、リモートよりコードを実行される脆弱性「CDPwn」が判明した。数千万の機器に影響を及ぼすとの指摘が出ている。

20200207_ar_001.jpg
Armisでは脆弱性を
「CDPwn」と命名。ロゴも用意されている

複数のCisco製品が、ネットワーク接続機器の情報収集に利用しているデータリンク層のプロトコル「Cisco Discovery Protocol(CDP)」の処理に起因する脆弱性が明らかとなったもの。

同プロトコルを有効化している「IOS XR」や「NX-OS」においてスタックオーバーフローが生じ、リモートよりコードの実行が可能となる「CVE-2020-3118」や「CVE-2020-3119」が判明。

また同社VoIP製品に「CVE-2020-3111」や、IPカメラ「Video Surveillance 8000シリーズ」に「CVE-2020-3110」が存在し、いずれもコードを実行されたり、サービス拒否に陥るおそれがある。

これら4件の脆弱性は、いずれも共通脆弱性評価システムである「CVSSv3」におけるベーススコアは「8.8」で、重要度は4段階中2番目に高い「高(High)」とされている。

(Security NEXT - 2020/02/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Elasticのエンドポイント対策「Elastic Defend」に脆弱性 - 修正版を提供
NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性
「NVIDIA App」インストーラに脆弱性 - 権限昇格のおそれ
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
「Dell CloudLink」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 独自修正も
Apple、「macOS Tahoe 26.1」をリリース - 脆弱性105件を修正