Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

マルウェア対策製品「Avast」「AVG」に深刻な脆弱性

GEN Digitalが「Avast」「AVG」ブランドで展開しているマルウェア対策製品に脆弱性が明らかとなった。「クリティカル」と評価されている。

Windows向け製品のサンドボックスカーネルドライバにおいて、権限の昇格が可能となる「CVE-2025-13032」が明らかとなったもの。競合状態が発生するダブルフェッチの脆弱性で、メモリプールにおいてオーバーフローが発生するおそれがあるという。

「Avast 25.3」「AVG 25.3」より以前のバージョンに影響があるという。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.9」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

CVE番号は提供元であるGENが採番したものだが、現地時間2025年11月12日の時点でセキュリティアドバイザリに同脆弱性に関する情報は追加されていない。

米国立標準技術研究所(NIST)による脆弱性データベース「NVD」の情報では、2025年4月にリリースされた「Avast 25.3」や「AVG 25.3」および以降のバージョンについては、同脆弱性の対象とならないとしている。

(Security NEXT - 2025/11/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告