Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

VoIP電話「Cisco IP Phone」に複数の脆弱性 - アップデートが公開

Cisco Systemsが提供するVoIP電話「Cisco IP Phone」の一部シリーズに複数の脆弱性が明らかとなった。アップデートを提供している。

現地時間5月1日にセキュリティアドバイザリを公開し、「同8800」「同7800」「同6800」のファームウェアに関する脆弱性3件を公表したもの。

アドバイザリの重要度を4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングしている。脆弱性の悪用や公開は確認されていない。

具体的には、サービス拒否の脆弱性「CVE-2024-20376」や、ウェブ管理インターフェイスにおいて認証が欠如しており、機密情報が漏洩する「CVE-2024-20378」が判明。特定の構成で第三者により通話を開始される「CVE-2024-20357」が明らかとなった。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、「CVE-2024-20376」および「CVE-2024-20378」が「7.5」、「CVE-2024-20357」が「5.3」と評価されている。

同社は「Cisco IP Phone」向けに脆弱性を修正したファームウェア「バージョン12.0.4SR1」を公開。マルチプラットフォームモードで「Video Phone 8875」を利用した場合も影響があり、アップデートとなる「バージョン2.3.1.0101」を提供している。

(Security NEXT - 2024/05/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

アンティーク雑貨通販サイトに不正アクセス - ジョイフル本田
ランサムウェア「Black Basta」に注意 - 500超の組織で被害、医療機関も
「Chrome」にアップデート - 今月3度目のゼロデイ脆弱性修正
Aruba製アクセスポイントに深刻な脆弱性 - アップデートを
悪用脆弱性リストにMS月例パッチで報告された2件を追加 - 米当局
「Cisco Crosswork NSO」など複数製品の脆弱性に対応 - Cisco
中学校で災害共済給付制度の同意書が所在不明に - さいたま市
アプリに個人情報が表示、システム不具合で - 愛知県内CATV局
みそ通販サイトの侵害、ログイン用PWも流出した可能性
ドメイン名やDNSを学べる漫画冊子を教育機関に無償配布 - JPRS