Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

DNSキャッシュ汚染に注意 - カミンスキー型攻撃の増加に専門機関が警鐘

脆弱なDNSキャッシュサーバを狙った「DNSキャッシュポイズニング攻撃」と見られるアクセスが増加しているとして、日本レジストリサービスなどが注意を呼びかけている。

問い合わせUDPポートを固定しているDNSキャッシュサーバには、比較的容易にDNSキャッシュポイズニング攻撃が行える脆弱性「CVE-2008-1447」が存在するが、同脆弱性を攻撃する「カミンスキー型攻撃」と見られるアクセスが国内大手ISPで確認されたという。

ISPより報告を受けた日本レジストリサービス(JPRS)のDNSサーバにおいても、攻撃とみられるアクセスの増加を検知した。

攻撃を通じてキャッシュ情報が汚染されると、同DNSサーバを参照する端末などが、不正なサーバへ誘導されるおそれがある。

DNSサーバに設定により、問い合わせポートをランダム化させることで、DNSキャッシュポイズニングのリスクを下げることが可能。JPRSによれば、ランダム化の対策を講じていない場合、数秒から数分で攻撃が成功するが、対策を講じることで、6万5000分の1程度へ成功確率を低減できるという。

また「DNSSEC」もDNSキャッシュポインズニングへ有効な対策であるものの、意図的なDoS攻撃の防止は困難であるため、いずれにしてもランダム化対策は必須であると指摘している。

JPRSの調査では、ポートランダム化が有効になっていないDNSキャッシュサーバの問い合わせが約10%にのぼるなど、対策を講じておらず、攻撃を容易に受けるサーバが、依然として稼働していると見られる。

またJPCERTコーディネーションセンターでは、今後も同脆弱性を悪用する攻撃が発生する可能性があると分析。脆弱性への対策を実施するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/04/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「BIND 9.12」にリモートから攻撃可能な脆弱性が2件 - アップデートがリリース
ルータ改ざん攻撃の誘導先不正アプリが進化 - iOS狙うフィッシング機能も
「PowerDNS Authoritative Server」にRCEの脆弱性 - アップデートがリリース
NTT、DNSによるブロッキングを準備 - 「政府決定にもとづく対応」強調
「memcached」狙う攻撃者、増幅可能な他プロトコルも物色
ルータ改ざんで誘導された不正アプリ、狙いは「韓国」か - 2要素認証コードを詐取する機能も
ルータ侵害による不正アプリ配布、Facebookの次は「Chrome」を偽装
ルータのDNS改ざん攻撃、狙いはアジア圏? - 誘導元は韓国が最多
DNS改ざん誘導先アプリは正規版のリパック - 26日以降に150件以上のアクセス
一部「無線LANルータ」でDNS設定の改ざん被害 - 誘導先でマルウェア配布