Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「BIND 9」にDoSやキャッシュ汚染の脆弱性 - アップデートが公開

「BIND 9」にDNSキャッシュ汚染やサービス停止を引き起こすおそれがある脆弱性が明らかとなった。脆弱性を修正したアップデートが提供されている。

Internet Systems Consortium(ISC)が現地時間2025年7月16日にセキュリティアドバイザリを公開し、リモートより悪用されるおそれがある2件の脆弱性「CVE-2025-40777」や「CVE-2025-40776」について明らかにしたもの。

「CVE-2025-40777」は、アサーションエラーにより異常終了する脆弱性。「stale-answer-client-timeout」を「0」に設定し、「serve-stale」を有効化した場合に影響があり、DoS攻撃に悪用されるおそれがある。「同9.21」「同9.20」ブランチが影響を受ける

一方「CVE-2025-40776」は、トランザクションIDとソースポートの組み合わせが比較的高い確率で一致することを悪用し、なりすましのDNS応答を正当なものとして受け入れさせる「バースデイ攻撃」への対策をバイパスできる脆弱性。「DNSキャッシュ汚染」の攻撃に悪用されるおそれがある。

ただし「CVE-2025-40776」に関しては、「BIND Subscription Edition」で「EDNS Client Subnet(ECS)機能」を有効化したリゾルバのみ影響を受ける。

(Security NEXT - 2025/07/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
IBMのデータ変換プラットフォームに深刻な脆弱性 - 修正版を提供
「Nagios Log Server」に複数脆弱性 - 3月の更新で修正
米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も
「NVIDIA GPUディスプレイドライバ」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Kibana」に複数のXSS脆弱性 - 「CrowdStrike」との連携ツールにも
「GitLab」にアップデート - 脆弱性4件を解消
米当局、「Grafana」の既知脆弱性に対する攻撃に注意喚起
ファイアウォール基盤「PAN-OS」に判明した脆弱性2件を修正 - Palo Alto