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7月のDDoS攻撃、件数は7.8%増 - 4分の1は月末4日間に集中

インターネットイニシアティブ(IIJ)は、2025年7月に同社サービスやバックボーンで観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。

同社によれば、7月に観測されたDDoS攻撃は235件。前月の218件から7.8%増加した。1日あたり約7.6件で、前月の約7.3件から上昇している。

7月13日、23日に20件の攻撃が確認されたほか、28日以降の月末4日間であわせて61件の攻撃が観測されている。一方5日、19日など攻撃が検知されない日も見られた。

同月に観測されたもっとも規模が大きかった攻撃は、おもにDNSプロトコルを用いた増幅攻撃。約47万ppsのパケットにより、4.45Gbpsのトラフィックが発生している。前月の約143万pps、15.2Gbpsを大きく下回った。

攻撃の継続時間がもっとも長かったのも同攻撃で、約30分にわたって攻撃が行われたという。

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IIJが観測したDDoS攻撃の推移(グラフ:IIJの発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2025/09/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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