IEやOfficeの脆弱性を悪用した攻撃が増加 – Kasperskyまとめ
Kaspersky Labs Japanは、8月に同社ネットワーク「Kaspersky Security Network(KSN)」が検知したマルウェアなどの状況について取りまとめ、ランキングを発表した。
ファイル実行時やインターネットからのダウンロード時に検知する「オンアクセススキャナ」のマルウェアランキングによると、1位は「Net-Worm.Win32.Kido.ih」。2位は「Virus.Win32.Sality.aa」で前月から変動はなかった。感染PCの台数を見ると、それぞれ4万8281件、2万3156件で、首位の「Net-Worm.Win32.Kido.ih」が突出している。
トップ20のうち新規ランクインしたマルウェアは6件。そのなかでもっとも順位が高かったのが「not-a-virus:AdWare.Win32.Boran.z」で3位に入った。中国国内で流通するIE向け「Baidu Toolbar」のコンポーネントで、ツールバーが削除されないようさまざまなルートキット技術が使われているという。
また10位には、開発環境「Delphi」に感染する「Virus.Win32.Induc.a」がランクインした。多くのアプリケーションがコンパイルの段階で感染したため、確認されてから短時間で感染が拡大。確認されたのは8月後半ながら上位に食い込んだ。
このほか、過去に流行したマルウェアの亜種でさらに複雑に難読化されたものや、P2Pネットワークやインスタントメッセージ経由で拡散し、リムーバブルメディアに感染する「P2P-Worm.Win32.Palevo.jaj」が新規にランクインしている。
ウェブ経由で検知されたマルウェアのランキングでは、トップ20のうち11件が新規ランクインしたマルウェアなど大きな動きを見せた。1位はオンアクセススキャナのランキングでも3位に入っている「not-a-virus:AdWare.Win32.Boran.z」で、感染ページ数は「16760件」。5228件だった2位の「Trojan-Downloader.HTML.IFrame.sz」に3倍以上の大差をつけた。
また、IEの脆弱性を悪用するエクスプロイトスクリプト「DirektShow」は7月には3つの亜種がランクインしていたが、8月にはさらに増えて4つの亜種がトップ20圏内に入っている。
Officeの脆弱性を悪用するエクスプロスクリプト「Exploit.JS.Sheat」が11位に、偽アンチウイルスソフトを配布する「Trojan-Downloader.JS.FraudLoad.d」が12位に新規ランクインした。
マルウェアを配布しているサイトの国別ランキングでは、中国が前月と変わらず1位だったが、全体に占める割合は39.4%と前回より後退している。次いで米国が8.7%、インドが7.2%、インドが6.9%となっている。
オンアクセススキャナによるランキング
1位:Net-Worm.Win32.Kido.ih
2位:Virus.Win32.Sality.aa
3位:not-a-virus:AdWare.Win32.Boran.z
4位:Trojan-Downloader.Win32.VB.eql
5位:Trojan.Win32.AutoIt.ci
6位:Virus.Win32.Virut.ce
7位:Worm.Win32.AutoRun.dui
8位:Net-Worm.Win32.Kido.jq
9位:Virus.Win32.Sality.z
10位:Virus.Win32.Induc.a
ウェブアンチウイルスによるランキング
1位:not-a-virus:AdWare.Win32.Boran.z
2位:Trojan-Downloader.HTML.IFrame.sz
3位:Trojan.JS.Redirector.l
4位:Trojan-Downloader.JS.Gumblar.a
5位:Trojan-Clicker.HTML.Agent.w
6位:Exploit.JS.DirektShow.k
7位:Trojan-GameThief.Win32.Magania.biht
8位:Trojan-Downloader.JS.LuckySploit.q
9位:Trojan-Clicker.HTML.IFrame.kr
10位:Trojan-Downloader.JS.Major.c
(Security NEXT - 2009/09/07 )
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