Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

P2Pソフトで流通するオンラインゲーム向けファイルの6割にウイルス - G DATA調査

オンラインゲームを狙う攻撃が2008年第2四半期も衰えていない。ゲーム用の武器やアイテム、レベルアップなどに利用される不正プログラムなど、ファイル共有ソフトなどを通じて非公式に流通するファイルの6割以上にウイルスが感染しており、ウイルスの有力な感染源となっている。

G DATA Softwareがファイル共有ソフト「eMule」などで流通するファイルを調査したもので、2007年第3四半期は感染率が30%だったが、以降急激に増加し、2008年第1四半期に65%まで上昇。第2四半期は微減したものの、63.7%と依然高い割合を示しており予断の許さない状況が続いているという。

G DATA Softwareによるゲーム用ファイルの感染状況

同社では、オンラインゲームの特徴として、タイトルごとに特定のユーザーがコミュニティを構成するなど、攻撃しやすい環境にあると分析。さらにゲームのアカウントやクレジットカード情報、ネットバンキングの情報など犯罪者にとって都合のよい情報が集積されていることも狙われる一因と指摘している。

さらに高性能なマシンや高速ネットワーク環境などボットを設置するのに適した環境や、ゲーム中にセキュリティ対策ソフトの停止するなど、ユーザーにも狙われる要因があるという。

同社では、心あたりのあるユーザーに対し、リアルタイムスキャンだけではなく、ハードディスク全体をスキャンするよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2008/08/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
上半期の不正アクセスによる検挙は188件 - 前年同期比19.3%減
不正アクセスの認知件数が前年比約45%増 - 検挙者は9.4%増加
保護者の約1割が子どものネット履歴を確認 - 国内外でギャップも
SNS利用者の約3割にリスクのある内容の拡散経験
2021年の不正アクセス認知は1516件 - 前年から約46%減
Z世代の7割、スマホアプリでの個人情報登録に抵抗感
ゲーム利用者の約4割が複数ゲームアカウントでパスワードを使いまわし
2021年上半期のサイバー犯罪検挙は5345件 - 高水準で推移
ゲーム事業者への攻撃が増加 - ただしDDoS攻撃は減少