Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「個人情報を家族や友人にばらす」 - 金銭要求する脅迫メール

「おまえの個人情報を取得した。家族や友人にばらされたくなかったら、金を支払え」——「離婚」や「信用低下」をちらつかせ、個人情報を人質に金銭を要求する「脅迫メール」が、米国で出回っている。

20160602_ic_001.jpg
注意喚起を行ったIC3

米インターネット犯罪苦情センター(IC3)によれば、注目が集まる個人情報漏洩事件に便乗し、個人情報を公表すると脅して金銭を要求する脅迫メールが流通しているもの。

氏名や電話番号、住所、クレジットカード情報のほか、詳しい個人情報を持っているなどとし、ソーシャルメディアで家族や友人などに教えるなどと脅し、金銭を要求する手口だという。

問題の脅迫メールでは、「企業へのハッキングでおまえの情報が流出し、すでに情報が手元にある。ソーシャルメディアのアカウントも把握しており、友人や家族、雇用主などにメッセージを送ることができる」などと記載。情報を共有されたくなくなければ、Bitcoinで2〜5BTC、あるいは250ドルから1200ドルを期限内に支払うよう要求していた。

またメールでは、「離婚費用」「情報が周辺に与える社会的影響」などをちらつかせ、要求を飲むように主張。情報漏洩事件の報道に便乗する動きがあり、米連邦捜査局(FBI)では、今回の犯行についてメールの種類から複数の人物が関与していると見ている。

FBIでは、犯罪行為を助長するとして要求に応じて支払ってはならないとし、同様のメールを受け取った場合は、情報提供するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/06/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Proself」にゼロデイ攻撃、関係者情報が流出 - 日本学術振興会
マルウェア感染を否定、ハード故障が原因と訂正 - 泉北高速鉄道
Intel、セキュリティアドバイザリ31件を公開 - 重要度「クリティカル」も
「WebLogic Server」の既知脆弱性について注意喚起 - 米当局
自動車パーツの通販サイトに不正アクセス - エンラージ商事
浦和レッズの公式Facebookアカウントが一時乗っ取り被害
リサイクルされる「ランサムウェア」 - リーク件数は1.5倍に
「Adobe ColdFusion」のアップデートを呼びかけ - 米当局
最新ブラウザ「Firefox 120」がリリースに - 脆弱性10件を解消
千代田区観光協会のメアド、なりすましメールに悪用される