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マイナンバー導入スケジュールの予定変更なし - 甘利再生相

経済財政政策を担当する甘利明経済再生担当大臣は、6月2日の閣議後記者会見で、マイナンバー制度の導入について、日本年金機構による個人情報漏洩事件の影響を受けることはなく、導入スケジュールを変更する予定はないと説明した。

日本年金機構から、マルウェア感染により個人情報約125万件が漏洩したが、対応にも問題があったとの指摘が出ていることに関し、甘利大臣は導入のスケジュールに変更予定はないとした上で、「今回の事件は業務情報のデータベースのデータが、職員のパソコンを通じ流出したもの。職員のパソコンにそのデータベースからのデータが移されていくということは、あり得ない話」とし、今回発生した事件の原因を検証していく方針であると語った。

さらにマイナンバーの管理体制について、マイナンバーのデータベースは業務データとは隔離されており、ファイアウォールや、アクセスできる職員を限定するなど対策を講じていると説明。

不用意にデータベースから職員のパソコンへ取り込まれることがないようしっかり検証していくとし、「絶対にこういう事件、こういう事案が起こらないように対処したい」と述べた。

個人情報を、公的機関や国が大量に扱うことへ疑問の声が出ているとの指摘に対しては、「分散管理しており、外部からひも付けで芋づる式に引き出すことはできないしくみ」と説明。

ビッグデータ、IoTの社会の中でデータを有効に活用していくということは、社会保障や行政運営、ビジネスなどに関わるとし、世界中がその方向で進んでいるとして理解を求めた。

(Security NEXT - 2015/06/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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