IS同調による改ざん広がる - 狙いはCMS管理の甘さ
国内外問わず過激派組織「ISIS(Islamic State)」を名乗る改ざん被害が確認されている。米連邦捜査局(FBI)は、おもな原因として、脆弱性を解消していない「WordPress」用のプラグインを挙げて注意を促しているが、セキュリティ企業は、ほかにも狙われる部分があると警鐘を鳴らしている。
「ISIS」を名乗る改ざんは、3月初旬に日本国内の複数ウェブサイトで確認され、注目を集めたが、国内外問わず、コンテンツマネージメントシステム(CMS)であるWordPressを利用する企業や報道機関、公共団体のほか、政府機関など、多くのウェブサイトで被害が確認されていることから、米連邦捜査局(FBI)が注意を喚起したもの。
おもな原因は、脆弱性を解消していない「WordPress」用のプラグイン。こうしたウェブサイトに対する攻撃の多くは、業種や企業名などから攻撃対象を絞り込んでいるわけではなく、脆弱性を修正していない旧バージョンのWordPress用プラグインを使用しているサイトが、無差別に狙われていると見られている。攻撃ツールも簡単に入手できる状態だ。
FBIでは、高度な攻撃ではないものの、ビジネスなどへ与える影響は小さくないと危険性を指摘。改ざんを行っているのは、ISISのメンバーではなく、同調した人物であり、ISISの売名行為のために行っていると分析している。
(Security NEXT - 2015/04/13 )
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