情報公開文書に個人情報、マスキングの変換処理漏れで - 宇部市
山口県宇部市は、情報公開条例のもと公開した公文書において、本来非公開とされる一部個人情報がそのまま記載されていたことを明らかにした。
同市によれば、情報公開条例に基づき2024年8月30日付けで部分公開した公文書「花いっぱい運動記念ガーデンに係る作業報告書」において、一部マスキング処理の不備が判明したもの。
3月26日に公開請求者から同市に提出された書面を職員が確認したところ、非公開とすべき個人情報が記載されていることが判明した。
A4用紙209枚のうち、2枚に記載されていた講座運営従事者4人と作業従事者3人の氏名で、本来マスキングするべきところ、処理が漏れていた。2人が重複しており、対象者は5人としている。
公開にあたり、紙ベースの文書をPDF化し、文字が確認できる暫定的なマスキング処理の状態で決裁処理を実施。公開にあたり文字が見えないよう黒いマスキングへと変換するところ一部漏れがあり、気づかずに印刷して交付してしまったという。
同市では、請求者から問題の文書を回収。正しい処理を行った文書を再交付し、氏名が漏洩した関係者に謝罪した。今後はリスクの軽減に向けて、ソフトウェアの導入を検討するとしている。
(Security NEXT - 2025/05/01 )
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