Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Chromium」ベースのブラウザ利用者はアップデート情報へ注意を

Googleのブラウザ「Chrome」においてゼロデイ脆弱性「CVE-2025-2783」が判明した問題で、米当局は「Chromium」ベースのブラウザが影響を受ける可能性があるとして注意喚起を行った。

「CVE-2025-2783」は、プロセス間通信を行うコンポーネント「Mojo」に判明した脆弱性。ロジックエラーによってサンドボックスをバイパスすることが可能とされており、特定のURLへアクセスさせるだけでマルウェアに感染させるといった攻撃が可能になる。

Kasperskyが、APTキャンペーン「ForumTroll作戦」を追跡していた際に同脆弱性を確認して報告。Googleでは、「Chrome」のWindows版が影響を受けるとしてアップデートをリリースしている。

同問題を受け、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では現地時間2025年3月27日、同脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加した。

「Chrome」に限らず、「Microsoft Edge」「Opera」をはじめ、「Chromium」をベースに開発されているブラウザが影響を受ける可能性があると指摘。行政機関へ対策を促すとともに、広く注意を呼びかけた。

(Security NEXT - 2025/03/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

SAP、月例パッチで脆弱性15件を修正 - 「クリティカル」も
AppleやGladinet製品の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「iOS」にアップデート - 「WebKit」のゼロデイ脆弱性2件など修正
ConnectWise「ScreenConnect」のサーバコンポーネントに脆弱性
「Node.js」のアップデート、公開を延期 - 週内にリリース予定
「macOS Tahoe 26.2」で脆弱性47件を修正 - 「Safari」も更新
「Chromium」ゼロデイ脆弱性、Macに影響 - 米当局が注意喚起
「Plesk」Linux版に権限昇格の脆弱性 - アップデートで修正
ウェブメール「Roundcube」にXSSなど脆弱性 - 更新を強く推奨
「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を