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エンプラサーバなどに採用されるAMI製「BMC」にRCE脆弱性

「MegaRAC SPx」は、ベースボード管理コントローラーとしてエンタープライズ向けのサーバやデータセンターで広く採用されており、Eclypsiumの調査では、HPEの「HPE Cray XD670」をはじめ、「ASUS」や「ASRockRack」などへの影響についても一部確認したとしている。

インターネット上へインターフェイスが公開されている場合、特に影響が大きいとし、隣接ネットワークのみに制限されている場合でも、「CVSSv4.0」のスコアは「9.4」になると同社は指摘。

現地時間2025年3月18日の時点で脆弱性の悪用は確認されていないという。AMIより各社にOEM供給されたパッチを適用することになるが、アップデートにあたっては、ダウンタイムが生じることを考慮する必要があると注意を呼びかけている。

またAMIでは、UEFIファームウェアの「AptioV」において競合状態が生じ、ローカル環境において権限の昇格が可能となる「TOUTOC」の脆弱性「CVE-2024-54084」を明らかにした。

CVSS基本値は「7.5」と評価されており、重要度は「高(High)」。「BKC 5.38」にて修正が行われている。

(Security NEXT - 2025/03/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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