Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Cisco IOS XR」に複数の脆弱性 - アップデートで修正

特定モデルにおいて、「IKEv2(Internet Key Exchange version 2)」の不適切なパケット処理に起因する脆弱性「CVE-2025-20209」や、ラインカードからルートプロセッサに転送される特定のパケットを不適切に処理することに起因する「CVE-2025-20141」など、サービス拒否の脆弱性が判明した。CVSS基本値はそれぞれ「7.5」「7.4」とされている。

またソフトウェアのロードプロセスにおけるモジュールの検証が不十分であるため、セキュアブートがバイパスされる脆弱性「CVE-2025-20143」、イメージの署名検証を回避できる脆弱性「CVE-2025-20177」が判明。CVSS基本値はともに「6.7」としている。

のこる3件の重要度は「中(Medium)」。「AS_CONFED_SEQUENCE」の仕様によりメモリ破損が生じ、「BGPプロセス」が再起動するサービス拒否の脆弱性「CVE-2025-20115」などへ対処した。CVSS基本値は「8.6」とされている。

同社ではソフトウェアで脆弱性へ対処したが、BGPのコンフェデレーション機能とASオーバーライドを組み合わせることで、BGPのルーティングループが生じる問題とし、「Cisco IOS XR」固有の問題ではないと説明している。

(Security NEXT - 2025/03/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

悪用確認された「WinRAR」「Windows」の脆弱性に注意喚起 - 米当局
エンドポイント管理製品「Ivanti EPM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Adobe Acrobat/Reader」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Adobe ColdFusion」に緊急性高い脆弱性 - 早急に対応を
「Firefox 146」がリリース - 権限昇格やUAFなど脆弱性13件を解消
複数Fortinet製品に認証回避の深刻な脆弱性 - 影響確認と対策を
MS、2025年最後の月例パッチ - ゼロデイ含む脆弱性56件に対処
「Array AG」狙う攻撃、関連する複数IPアドレスを公開 - IPA
Ruby向けSAML認証ライブラリに深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害