2月のMS月例パッチがリリース - ゼロデイ含む複数脆弱性を解消
マイクロソフトは、2025年2月の月例セキュリティ更新プログラムを公開した。「クリティカル(Critical)」とされる3件を含む55件の脆弱性に対応した。
今回のアップデートでは、「Windows」や「Office」をはじめ、「Active Directory Domain Services」「Microsoft PC Manager」「Microsoft AutoUpdate」「Windows Telephony Server」「Microsoft Dynamics 365 Sales」「Visual Studio」などに明らかとなった脆弱性に対処した。
CVEベースで55件の脆弱性を修正している。最大重要度を見ると、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性が3件。次に高い「重要(Important)」とされる脆弱性が52件だった。
脆弱性によって影響は異なるが、21件についてはリモートよりコードを実行されるおそれがある。権限昇格の脆弱性19件やサービス拒否の脆弱性9件、なりすましおよびセキュリティ機能のバイパスがそれぞれ2件、情報漏洩やメモリ破損の脆弱性に対処した。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3」におけるベーススコアを見ると、43件が「7.0」以上とレーティングされている。このうち「9.0」以上とされる脆弱性は「CVE-2025-21198」の1件のみ。
「CVE-2025-21198」はハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)パックにおいてリモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性。CVSS基本値を「9.0」とした。一方、重要度は上から2番目にあたる「重要(Important)」としている。
(Security NEXT - 2025/02/12 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Rapid7」「SKYSEA」など脆弱性5件の悪用に注意喚起 - 米当局
MS、10月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性3件に対応
「Windows 10」サポート終了 - 重要度が高い更新は「ESU」で継続提供
SAP、10月の定例パッチを公開 - 複数のクリティカル脆弱性
Veeamバックアップ製品に深刻な脆弱性 - 修正版アップデート公開
「Chrome」のセーフブラウジングに脆弱性 - 修正版が公開
「FortiOS」で複数脆弱性を解消 - 8月に緩和策講じたゼロデイ脆弱性も修正
「Chrome」にアップデート、脆弱性3件を修正
「Veeam Backup & Replication」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
「Elastic Cloud Enterprise」に深刻な脆弱性 - アップデートやIoCを公開