「サポート詐欺」で1000万円超の被害 - ネットバンクへ誘導
猛威をふるう「サポート詐欺」。言葉巧みにオンラインバンキングを操作するよう促され、多額の不正送金被害につながるケースが発生している。被害額が1000万円以上にのぼるケースもあった。
相談窓口を運用する情報処理推進機構(IPA)によれば、2024年第4四半期は、パソコン上で偽の警告画面を表示し、サポートなどを装って金銭をだまし取る「サポート詐欺」の相談が804件寄せられたという。
サポート詐欺の手口としては、サポート料金やソフトウェアの代金などと称して、プリペイドカードをだまし取る手口が多いが、同四半期は、オンラインバンキングへ誘導し、不正送金を試みるケースが目立った。
「サポート詐欺」では、端末がマルウェアに感染しているかのように信じ込ませ、サポート担当者を装った詐欺師が、端末を遠隔から操作できるようソフトウェアのインストールなどを指示するが、その際に「銀行口座があぶない」などと不安を煽り、端末上でオンラインバンキングへアクセスさせるという。
遠隔操作ができる状態で、オンラインバンキングへアクセスすると、遠隔の犯罪者に画面情報や操作内容などが筒抜けとなる。認証情報を盗み見られたり、送金操作において金額や送金先などを改ざんされ、不正送金されるなど、多額の被害に発展するおそれがある。
(Security NEXT - 2025/01/31 )
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