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外部審査員がサポート詐欺被害、PC内に審査情報 - JARI-RB

日本自動車研究所認証センター(JARI-RB)は、業務委託先の外部審査員がいわゆる「サポート詐欺」の被害に遭ったことを明らかにした。フォレンジック調査の結果、情報流出の可能性は低いとしている。

同センターによれば、2025年4月11日に審査員がパソコンを使用していたところ、マルウェアに感染したとする偽のセキュリティ警告画面を信じてしまい、記載のあった番号へ電話をかけ、サポート窓口を装う人物の指示に従って遠隔操作ソフトをインストールしてしまったという。

外部よりリモート接続を許した同パソコンの内部には、事業者10社の過去3年分の審査計画書と審査報告書が保存されていた。

本来審査が終了した案件のデータについては、すべて消去するよう同団体では求めていたが、一部情報が消去されていなかった。

審査中や過去のデータを参照された可能性もあるとし、フォレンジック調査を行ったところ、審査関連のデータに対して外部からアクセスを行った形跡はなく、情報が流出した可能性は低いことが確認されたという。

同センターでは、対象となる事業者や個人情報保護委員会に対して報告を行ったとしている。

(Security NEXT - 2025/06/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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