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Ivanti製VPN製品のゼロデイ脆弱性、中国関連のグループが悪用か

Ivantiのリモートアクセス製品に脆弱性「CVE-2025-0282」が存在し、ゼロデイ攻撃が展開されている問題で、少なくとも2024年12月中旬以降、脆弱性が悪用されていることがわかった。複数のマルウェアが悪用されている。

「CVE-2025-0282」は、リモートよりコードの実行が可能となるスタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性。Ivantiは現地時間1月8日に「CVE-2025-0283」とともにセキュリティアドバイザリで脆弱性について公表し、「Ivanti Connect Secure」向けにアップデートを公開。影響を受ける他製品についてもアップデートを準備中であることを明らかにした。

Google Cloud傘下のMandiantによれば、「CVE-2025-0282」が遅くとも2024年12月中旬より悪用されていることを確認しているという。攻撃者は同脆弱性を利用し、アプライアンスにバックドアを設置し、ネットワークへの侵害を拡大していた。

侵害された一部アプライアンスからは、過去の攻撃で観測されたことがあるマルウェアのインストーラ「SPAWNANT」をはじめ、トンネルを設置する「SPAWNMOLE」、SSHバックドアの「SPAWNSNAIL」なども展開されていることが確認されている。

「SPAWN」を展開したことから、中国との関係が疑われる攻撃グループ「UNC5221」として追跡されている攻撃グループの一部と見られる「UNC5337」が関与している可能性がある。

(Security NEXT - 2025/01/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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