「VMware vCenter Server」にアップデート - 不具合判明から約1カ月
「VMware vCenter Server」に「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性が発見され、修正されたものの、その後アップデートに不具合が見つかった問題で、Broadcomは問題を解決したアップデートをリリースした。不具合の公表より対応まで1カ月ほど要した。
同製品では、「CVE-2024-38812」など2件の脆弱性が判明。現地時間9月17日にセキュリティアドバイザリを公開、アップデートをリリースしたが、同月20日に「同8.0 U3b」を適用すると応答しなくなる問題があることを明らかにしていた。
同社は現地時間10月21日、「CVE-2024-38812」を完全に修正する追加修正を含んだ「VMware vCenter Server 8.0 U3d」をリリース。当初問題に言及されていなかった「同7.0」系統に対しても「同7.0 U3t」の提供を開始した。
あわせて「同8.0 U2e」も公開している。同アップデートでは「CVE-2024-38812」および「CVE-2024-38813」を修正したとしている。
「CVE-2024-38812」は、「DCERPCプロトコル」の実装に起因するヒープオーバーフローの脆弱性。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。
一方「CVE-2024-38813」は権限昇格の脆弱性で、アクセス権限を持つ場合に、細工したパケットを送信することでroot権限を取得できるとしている。
(Security NEXT - 2024/10/22 )
ツイート
PR
関連記事
課税調査中に個人情報含む資料を紛失 - 京都市
自治体向け資料に個人情報、図関連データとして内包 - 兵庫県
事務局内情報共有サイト、アクセス制限なく情報流出 - 岩手県
中等教育学校で受験生資料含むUSBメモリを紛失 - 新潟県
「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
不正アクセスでトップページ改ざん、外部サイトへ遷移 - 文字起こしサービス会社
図書館サーバからスパム送信、更新時の未承認設定変更が影響 - 岡山県
まもなく年末年始、長期休暇前にセキュリティ総点検を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明
「OpenShift GitOps」に権限昇格の脆弱性 - クラスタ掌握のおそれ
