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F5「BIG-IP」のCookie設定に注意 - LAN内の機器など把握されるおそれ

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、F5の「BIG-IP」における「Cookie」の暗号化設定に注意するよう呼びかけた。暗号化していない場合、ネットワーク内部の構成情報などを攻撃者によって把握されるおそれがある。

「BIG-IP」では、ローカル環境のネットワークトラフィック管理やセキュリティ対策を提供するモジュールとして「BIG-IP Local Traffic Manager(LTM)」が提供されている。

「BIG-IP」において同モジュールで「永続的Cookie」が暗号化されていない場合、インターネットに直接接続していないデバイスなどネットワークのリソースを、攻撃者から推測され、特定されるおそれがあるという。

CISAでは、こうした機器の情報を取得している攻撃者の活動を確認しており、ネットワーク内部の機器に存在する脆弱性を攻撃する際に情報が活用されるおそれがあると警鐘を鳴らした。

F5からもCookieの暗号化機能を活用することでリスクを低減できるとして情報が提供されている。CISAは、永続的な「Cookie」を利用する場合は暗号化するよう利用者に注意を喚起した。

またF5では暗号化対応していないCookie設定など、設定状況の確認が行える機能「BIG-IP iHealth」を提供しており、活用するよう求めている。

(Security NEXT - 2024/10/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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