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「FortiOS」に3件の脆弱性 - アップデートで修正

Fortinetは現地時間2025年11月18日、セキュリティアドバイザリを公開し、「FortiOS」に関する脆弱性3件をアップデートで修正したことを明らかにした。脆弱性を悪用するには条件をクリアする必要があることを強調している。

具体的には、「CAPWAPデーモン」において細工したパケットによりスタックベースのオーバーフローを発生させることが可能となる「CVE-2025-58413」「CVE-2025-53843」が判明した。

いずれもアドバイザリの重要度を4段階中、上から3番目にあたる「中(Medium)」としている。

「CVE-2025-58413」については、認証なしに悪用することが可能だが、承認されたFortiAPを制御して隣接ネットワークよりアクセスする必要があり、メモリを保護する「ASLR」やスタックの保護機能を無効化する必要があるという。

また「CVE-2025-53843」を悪用するには権限が必要となり、くわえてメモリの保護機能が存在し、「FortiAP」「FortiExtender」を装う必要があるなど、攻撃の準備に大きな労力が必要であることを強調した。

(Security NEXT - 2025/11/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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