米当局、「Chromium」ゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を
ブラウザ「Chromium」に搭載されているスクリプトエンジン「V8」にゼロデイ脆弱性が判明したことを受け、米当局は注意喚起を行った。
型の取り違えによる脆弱性「CVE-2025-13223」が明らかとなったもので、Googleでは現地時間2025年11月17日、セキュリティアドバイザリを公開。同じく「V8」に判明した「CVE-2025-13224」とあわせてアップデートで修正するとともに、「CVE-2025-13223」については悪用が確認されていることを明らかにしていた。
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)においても、現地時間2025年11月19日に「CVE-2025-13223」を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加している。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」におけるベーススコアは「8.8」、重要度を「高(High)」と評価。米国内の行政機関に対して指定期間内に対策を講じるよう求めるとともに、広く注意を呼びかけた。
「Chromium」をベースとするブラウザにも影響が広がっている。マイクロソフトでは、翌18日に同社ブラウザ「Microsoft Edge」のセキュリティアップデートをリリースした。
同ブラウザ以外にも「Chromium」をベースに開発されているブラウザは多数存在している。コンポーネントへの依存状況などで影響が変わる可能性もあるが、各ベンダーからのアナウンスやアップデートに注意しておく必要がある。
(Security NEXT - 2025/11/20 )
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