Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Dockerエンジンの認証プラグインに脆弱性 - CVSSは最高値だが悪用可能性は低

Dockerエンジンに含まれる認証プラグイン「AuthZ」をバイパスできる脆弱性が明らかとなった。過去に実施された修正が特定バージョン以降含まれていなかったという。

Dockerデーモンに対するリクエストに対し、認証や認可などアクセス制御を強化するために提供されているプラグイン「authorization plugins(AuthZ)」に脆弱性「CVE-2024-41110」が明らかとなったもの。

細工したAPIリクエストによって同プラグインをバイパスできる脆弱性が2018年に判明。2019年1月にリリースされた「Docker Engine 18.09.1」で修正されたが、「Docker Engine 19.03」および以降のメジャーバージョンにおいて修正が引き継がれておらず、再発していることが判明した。

同プラグインを利用している場合に影響を受ける。開発チームは、現地時間7月23日に同脆弱性へ対処した「同27.1.1」をリリースしたほか、対象バージョン向けに修正パッチを提供している。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは最高値の「10.0」、重要度は「クリティカル(Critical)」とされているが、セキュリティアドバイザリでは、一般的な環境や設定において脆弱性が悪用される可能性は「低い」と説明している。

(Security NEXT - 2024/07/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
県サイト資料に非公開の個人情報、マスキング未処理 - 静岡県
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
自治体委託イベントの申込フォームに不備 - 個人情報が閲覧可能に
サイバー攻撃被害が判明、内部情報へアクセスされた痕跡 - BBT
個人情報含む記憶媒体紛失、教諭2人を懲戒処分 - 北海道
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局