Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ

Fortinet製品に搭載されている「FortiOS」の既知脆弱性が、悪用されていることが判明した。特定条件下において多要素認証を回避したり、ゲートウェイ側で無効化されたアカウントから接続されるおそれがある。

2020年7月に公表された認証回避の脆弱性「CVE-2020-12812」が悪用されていることを確認したとして、Fortinetが注意を呼びかけたもの。

同脆弱性は、「FortiGate」に搭載されている「FortiOS」と「LDAPディレクトリサービス」におけるユーザー名の大文字、小文字の処理における差異に起因。

ユーザー名において大文字と小文字を入れ替え、大文字と小文字が一致しない文字列の場合に、「FortiGate」に設定されたローカルユーザーとの照合をバイパスできるという。

具体的には、「FortiGate」におけるローカル認証に失敗すると、セカンダリLDAPグループのサーバを検索。大文字と小文字を区別しない「LDAP」側に資格情報が残存しており、「LDAP」で認証が成功すると、「FortiGate」で指定された認証や認可の設定が無視される。

(Security NEXT - 2025/12/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
「n8n」に深刻なRCE脆弱性 - 乗っ取りや情報漏洩など広く影響