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スパム対策機器にゼロデイ攻撃、ディレクトリサーバに横展開 - 慶応大

慶応義塾大学は、湘南藤沢キャンパスのメールサービスがゼロデイ攻撃を受け、学生や教員の個人情報が流出したことを明らかにした。

同大によれば、2025年11月26日ごろに湘南藤沢キャンパスのメールシステムのスパムメール隔離サーバを発信元として不正な通信が発生していることを確認。

機器のメーカーであるシスコシステムズに情報提供するとともに調査を行ったところ、機器で動作するソフトウェアの脆弱性に対してゼロデイ攻撃が行われた可能性が高いことが2025年12月18日に明らかとなった。

さらに調査を行ったところ、スパムメール隔離サーバが参照しているディレクトリサーバから、個人情報が外部へ流出した可能性があることが同月22日に判明した。

ディレクトリサーバ上に保存されていた情報は、ほぼ流出したものと見られており、利用者の氏名、メールアドレス、学籍番号または教職員番号、ハッシュ化されたログインパスワード、平文のメール用パスワード、暗号化されたWi-Fi用パスワードなどが含まれる。

(Security NEXT - 2025/12/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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