2025年3Qのネット銀不正送金被害 - 件数、金額ベースともに7割減
2025年第3四半期のオンラインバンキングにおける不正送金被害は、件数、金額ベースともに約7割減と大きく改善した。
全国銀行協会が、会員189行を対象に2025年7月から9月にかけて発生した不正送金被害の状況を調査し、取りまとめたもの。預金者本人以外が不正に送金し、振込先から金銭が引き出されて返還できなかったケースを集計している。
被害件数は、個人、法人あわせて168件、前四半期の593件から71.7%減と大幅に改善した。2053件で過去最多を記録した2025年第1四半期と比較すると、約12分の1の水準となる。
被害額は約3億2800万円で、前四半期の約11億5300万円から71.6%減。前四半期比に加え、約26億5100万円だった第1四半期と比較しても約8分の1に縮小している。
全体における被害は減少したものの、1件あたりの平均被害額は195万円。前四半期の194万円から微増した。大きな被害が確認された第1四半期の平均被害額129万円に対しても大きく上回っている。

四半期ごとの不正送金被害推移(グラフ:全銀協の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2025/12/26 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2025年9月28日〜2025年10月4日)
ネットバンク不正送金被害が大幅減 - 平均被害額は高水準
先週注目された記事(2025年6月29日〜2025年7月5日)
法人の不正送金被害が約8.6倍 - 金額ベースで個人を上回る
法人の不正送金被害額が急増 前四半期比4.5倍に
オンライン不正送金被害額、前四半期から約4割増
2024年1Qのオンライン銀不正送金、被害額が大幅減
2023年4Qの不正送金、減少するも高水準 - 平均被害額は大幅増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
2023年3Qの不正送金 - 被害額が約1.5倍に拡大

