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2025年3Qクレカ番号盗用被害、3年ぶりに100億円を割り込む

長らく増加傾向を見せていたクレジットカードの不正利用だが、2025年第1四半期にピークを迎えた後、大きく減少に転じている。2025年第3四半期は、番号盗用による被害が3年ぶりに100億円の大台を割り込んだ。

日本クレジット協会が、国際ブランドカードの発行事業者を中心とし、銀行、信販会社、流通関連事業者、中小の小売団体など40社を対象に、クレジットカードの不正利用被害の状況を調査、取りまとめたもの。

2025年第3四半期におけるクレジットカードの不正利用による被害額は約102億円。前四半期の約121億4000万円を下回った。約193億2000万円を記録した第1四半期をピークに減少が続いている。

クレジットカードによるショッピング利用額は33兆5084億円。不正利用の発生率は0.030%で、前四半期から0.006ポイント減となった。利用額の増加に反してゆるやかに減少している。

被害額の内訳を見ると、被害全体の90.8%を占める番号盗用が約92億6000万円。前四半期の約113億3000万円から減少し、100億円の大台を割り込んだ。第1四半期の約182億9000万円から半減している。

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各グラフ上の数字はクレジットカード番号の盗用被害額。2025年第3四半期は約92億6000万円となり、3年ぶりに100億円を割り込んだ(グラフ:日クレ協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2025/12/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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