Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Check Point機器の脆弱性、当初発表よりも影響大 - 国内で多数機器が稼働

複数の攻撃者による悪用も観測されている。侵入を受けたケースでは「Active Directory」の「ntds.ditファイル」を窃取し、ラテラルムーブメントに悪用されたケースなども確認されている。5月30日に概念実証(PoC)も公開された。

Check Pointでは現地時間6月2日にアドバイザリを更新。同脆弱性へ対処した「Jumbo Hotfix Accumulator」をリリースしたことを明らかにした。翌3日の時点で「R81.20」「R81.10」向けの最新版で対応。「R81」向けにも準備を進めており、利用者にアップデートを呼びかけている。

また攻撃に利用された疑いがあるIPアドレスの情報などもあわせて公開。悪用の有無について確認する方法などもアナウンスしている。

Censysは、対象機器の稼働状況について分析。必ずしも脆弱性の影響を受けるとは限らないが、2024年5月31日の時点でグローバルにおいて1万3802台の稼働を確認したという。

「Quantum Spark gateway」が約91.3%を占めており、「Quantum Security gateway」が7.7%で続く。「CloudGuard Network Security instance」の稼働なども観測されている。

特に稼働が多かったのが日本で6202台を観測。次いで多いイタリアの1004台と比較しても突出していた。多くがNTTコミュニケーションズのISPサービスである「OCN」上での稼働だったとしている。

(Security NEXT - 2024/06/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

看護師が患者資料を本に挟んで持ち帰り - 本売却から発覚
ドメイン名紛争テーマにシンポジウム - 紛争事例や対処法と今後の課題
教育支援サービス侵害、ランサムウェアによる個人情報流出の可能性
リモートアクセス用認証キー紛失、外部アクセス確認されず - デ協
ベトナム子会社でランサム被害、製造出荷に影響なし - 大日精化工業
Fortinet複数製品の認証回避脆弱性、悪用が発生 - 設定確認を
「Apache Commons Text」旧版に深刻な脆弱性 - 「FileMaker Server」に影響
「Chrome」にアップデート - 「WebGPU」「V8」の脆弱性を解消
職員アカウントが侵害、迷惑メールの踏み台に - 中部生産性本部
SAP、月例パッチで脆弱性15件を修正 - 「クリティカル」も