Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Check Point機器の脆弱性、当初発表よりも影響大 - 国内で多数機器が稼働

Check Point Software Technologiesのゲートウェイ製品にゼロデイ脆弱性「CVE-2024-24919」が明らかとなった問題。当初、パスワードのみを認証に使用する環境が攻撃対象になったと強調されていたが、より多くの利用者が影響を受ける可能性がある。国内では対象機器が多数稼働していると見られ、注意が必要だ。

「CVE-2024-24919」は、同社機器の「リモートアクスVPN」「モバイルアクセス」機能に判明した脆弱性。

同社が提供する「CloudGuard Network」「Quantum Maestro」「Quantum Scalable Chassis」「Quantum Security Gateway」「Quantum Spark Appliance」が影響を受ける。

Check Pointでは、現地時間5月27日にセキュリティアドバイザリを公開し、「CVE-2024-24919」に対応する「Hotfix」をリリース。当初「パスワードのみ」を認証に利用している環境が攻撃の標的となっていることを強調していた。

しかし、その後watchTowrが脆弱性の分析結果を公表し、同脆弱性を悪用することでリモートより機器のシステム上から認証なしに任意のファイルを読み取れることが判明。容易に悪用が可能で「パスワード」「SSHキー」「証明書」「資格情報」など重要なデータを窃取されるおそれがあることがわかった。

当初ゲートウェイ上から特定の情報を読み取れるとの曖昧な表現が用いられたことについて、同脆弱性の深刻さについて軽視していたのではないかと指摘している。

(Security NEXT - 2024/06/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ゴルフスクールのインスタアカが乗っ取り被害 - 意図しない投稿
住民の個人情報を議員に漏洩した職員2人を懲戒処分 - 吉野町
学生向けシステム内に不正ファイル、個人情報流出の可能性も - 帝塚山学院大
ランサム攻撃によりサーバやPCが被害 - 建設資材機械設備メーカー
危険物取扱者試験講習会の案内メールで誤送信 - 薩摩川内市
外部からの攻撃を検知、会員情報流出の可能性 - CNプレイガイド
個人情報約60万件が詐欺グループに - 個情委が名簿事業者に行政指導
「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消
「Cisco IOS XR」にDoSや署名バイパスの脆弱性 - 修正版リリース
「Zoom Workplace」に複数の脆弱性 - 最新版で修正済み