Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、2024年最初の月例セキュリティパッチを公開

脆弱性49件における共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアを見ると、29件が「7.0」以上と評価されている。このうち「9.0」以上とされる脆弱性は2件だった。

「.NET Framework」「Visual Studio」において、チェーン構築の失敗を意図的に誘発する細工した「X.509証明書」により、セキュリティ機能をバイパスできる「CVE-2024-0057」が「9.1」、「Kerberos」における認証のバイパス「CVE-2024-20674」が「9.0」となっている。

なお「CVE-2022-35737」については、「SQLite」に関する脆弱性でMITREがCVE番号を採番した。マイクロソフトでは同脆弱性のCVSS基本値の評価を行っておらず、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では「7.5」と評価されている。

今回対応した脆弱性は以下のとおり。いずれも脆弱性の悪用や公開などは確認されていないという。

CVE-2022-35737
CVE-2024-0056
CVE-2024-0057
CVE-2024-20652
CVE-2024-20653
CVE-2024-20654
CVE-2024-20655
CVE-2024-20656
CVE-2024-20657
CVE-2024-20658
CVE-2024-20660
CVE-2024-20661
CVE-2024-20662
CVE-2024-20663
CVE-2024-20664
CVE-2024-20666
CVE-2024-20672
CVE-2024-20674
CVE-2024-20676
CVE-2024-20677
CVE-2024-20680
CVE-2024-20681
CVE-2024-20682
CVE-2024-20683
CVE-2024-20686
CVE-2024-20687
CVE-2024-20690
CVE-2024-20691
CVE-2024-20692
CVE-2024-20694
CVE-2024-20696
CVE-2024-20697
CVE-2024-20698
CVE-2024-20699
CVE-2024-20700
CVE-2024-21305
CVE-2024-21306
CVE-2024-21307
CVE-2024-21309
CVE-2024-21310
CVE-2024-21311
CVE-2024-21312
CVE-2024-21313
CVE-2024-21314
CVE-2024-21316
CVE-2024-21318
CVE-2024-21319
CVE-2024-21320
CVE-2024-21325

(Security NEXT - 2024/01/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

セイコーエプソン製プリンタドライバに脆弱性 - 日本語以外の環境に影響
DDoS攻撃が件数減、一方100Gbps超の攻撃も - IIJレポート
Google、ブラウザ最新版「Chrome 136」を公開 - 8件のセキュリティ修正
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高