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国内クラウドサービス、海外に比べてセキュリティ対策に遅れ

国内で提供されているクラウドサービスは、海外のサービスに比べてセキュリティ対策が遅れている傾向にあるとの調査結果が報告された。

アシュアードがクラウドサービス事業者におけるセキュリティ対策の実施状況について調査したもの。同社が提供するセキュリティ評価サービス「Assured」に寄せられた12月7日時点での回答内容をもとに取りまとめた。有効回答数は1002件。準拠法に基づき国内サービスか海外サービスか判断している。

預託したデータの取り扱いを見ると、海外サービスでは93.3%が暗号化していると回答したのに対し、国内は74.1%にとどまった。バックアップデータの暗号化についても海外が86.1%なのに対し、国内は64.1%と22ポイント下回る。

預託データに従業員やシステム管理者がアクセスする場合、ログのモニタリング状況は、海外サービスでは95.1%が実施しているが、国内は86.2%と9割に届かなかった。

ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)は海外サービスが85.3%が導入しているのに対し、国内は73.7%にとどまる。「IPS」や「IDS」の導入状況も海外が84.7%なのに対し、国内では60.1%と20ポイント以上差が開いた。

(Security NEXT - 2023/12/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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