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「Proself」の一部製品にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消

オンラインストレージを構築するためのパッケージソフトウェア「Proself」にゼロデイ脆弱性「CVE-2023-45727」が明らかとなった問題で、ノースグリッドは一部製品向けに脆弱性を解消したアップデートをリリースした。

同製品は、インターネット上でファイルの受け渡しなどを行うためのオンラインストレージを構築できるパッケージソフトウェア。10月4日に「XML外部実体参照(XXE)」の脆弱性が明らかとなった。

これを受けて同社では同月10日にセキュリティアドバイザリを公開。すでに同脆弱性を悪用したゼロデイ攻撃が確認されているとして暫定的な対策を呼びかけるとともに、アップデートの準備を進めていた。当初、同脆弱性のCVE番号は示されていなかったが、10月11日に「CVE-2023-45727」が採番されている。

同社は10月17日、「Proself Enterprise Edition」および「同Standard Edition」向けに、同脆弱性を修正したアップデートとなる「同Ver5.63」をリリースした。

「Proself Gateway Edition」「Proself Mail Sanitize Edition」についても同脆弱性の影響を受けるが、これら製品のアップデートについては、リリースに向けて引き続き準備を進めているという。

また同脆弱性については、すでに悪用が確認されており、アップデートの実施にくわえて、同製品の利用環境が侵害されていないか確認するよう利用者に呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/10/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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