国家支援の複数攻撃者が航空関連組織を侵害 - 「ManageEngine」「FortiOS」経由で
国家が支援する複数の攻撃者が「ManageEngine」や「FortiOS」の脆弱性などを悪用し、航空関連の組織に侵入していたとして、米当局ではセキュリティアドバイザリを公開した。
2023年1月に発生した航空セクターの組織を対象とした攻撃活動について米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)、米連邦捜査局(FBI)、米サイバー軍のサイバー国家作戦部隊(CNMF)が共同でアドバイザリをリリースしたもの。
CISAでは、関連組織からの要請で2月から4月にかけてインシデント対応を支援したが、サイバー攻撃には国家より支援を受ける複数のAPTグループが関与。2種類の方法で外部からの初期アクセスを獲得していた。
ひとつは、外部に公開されていたZohoのIT資産管理やヘルプデスクなどの機能を提供するITサービスマネージメントツール「ManageEngine ServiceDesk Plus」に存在した脆弱性「CVE-2022-47966」が標的とされた。
同アプリケーションをホストするウェブサーバにおいてroot権限を取得され、管理者権限を持つアカウントを作成されたほか、ネットワークにおける情報収集や、管理者のクレデンシャル情報の収集なども行い、ネットワーク内を横展開されたという。
(Security NEXT - 2023/09/08 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
Fortinet、「FortiOS」に関する複数の脆弱性を解消
「FortiSIEM」に深刻なRCE脆弱性 - 実用的な悪用コードも
医師や患者の個人情報など含む書類を紛失 - 関東信越厚生局
オンライン会議ツール「Zoom」に「クリティカル」脆弱性
ランサム攻撃、リモートアクセス機器経由で侵入 - サンリオ関連会社
サンリオ関連会社でランサム被害 - 個人情報が流出した可能性
米当局、「IE」「Excel」「WinRAR」の脆弱性悪用に注意喚起
「Chrome」にアップデート - 6件のセキュリティ修正
Adobe、13製品にセキュリティパッチ - 脆弱性68件に対応
MS、8月の月例セキュリティ更新で100件以上の脆弱性に対応