Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、前月公表したゼロデイ脆弱性を修正 - 多層防御プログラムも

マイクロソフトは、8月の月例セキュリティ更新にあわせ、前月に公表していた「Microsoft Office」のゼロデイ脆弱性「CVE-2023-36884」に対するセキュリティアップデートをリリースした。あわせて多層防御プログラムを提供している。

「CVE-2023-36884」は、「Office」や「Windows HTML」においてリモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性。細工された「Officeファイル」などを用いた標的型攻撃が確認されている

現地時間7月11日の月例セキュリティ更新で同脆弱性の存在が明らかにされるも、同社は調査段階にあるとしてアップデートは用意しておらず、緩和策を講じるよう呼びかけていた。米政府も現地時間7月17日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加し、同国行政機関へ緩和策の実施を求めていた。

同問題に対し、マイクロソフトでは現地時間8月8日の月例セキュリティ更新にあわせ、「CVE-2023-36884」を解消するアップデートを公開した。

さらに多層防御策として、脆弱性の悪用を試みる攻撃の連鎖を断ち切ることでセキュリティを強化する多層防御プログラムをリリース。8月の更新プログラムと同様にインストールすることを推奨している。

(Security NEXT - 2023/08/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

イベント説明会の申込フォームで設定ミス - えどがわボランティアセンター
MDMサーバに不正アクセス、従業員情報が流出 - 三菱オートリース
「Cisco FMC」に深刻な脆弱性 - 認証なしでコマンド実行のおそれ
Cisco、ファイアウォール製品群にアドバイザリ21件を公開
「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
登録セキスペ試験、2026年度からCBT方式に移行
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起