Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MSが月例パッチ公開、脆弱性5件が悪用済み - パッチ未提供のゼロデイ脆弱性も

マイクロソフトは、7月の月例セキュリティ更新プログラムを公開し、130件の脆弱性に対応した。5件についてはゼロデイ攻撃が確認されているが、一部は調査中の段階でアップデートが未提供となっている。

各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせてリリースしたもの。

「Windows」や「Office」のほか、「Windows Defender」「Office SharePoint」「Azure Active Directory」「Microsoft Dynamics」「.NET」「Visual Studio」などの脆弱性を修正した。

脆弱性はCVEベースで130件に及ぶ。最大重要度を見ると、4段階中もっとも高い「緊急(Critical)」とされる脆弱性は9件。のこる121件については、次に高い「重要(Important)」とレーティングされている。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3」におけるベーススコアを見ると、「7.0」以上とされる脆弱性が80件。「CVE-2023-32057」「CVE-2023-33150」「CVE-2023-35365」「CVE-2023-35366」「CVE-2023-35367」の5件は「9.0」以上であり、「CVE-2023-33150」が「9.6」とされている以外は、いずれも「9.8」と評価されている。

脆弱性によって影響は異なるが、37件についてはリモートよりコードを実行されるおそれがある。33件は権限昇格の脆弱性で、このほか「サービス拒否(22件)」「情報漏洩(19件)」「セキュリティのバイパス(12件)」「なりすまし(7件)」などへ対応している。

(Security NEXT - 2023/07/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

教員向け説明会の申込者情報が閲覧可能に - CoIU設立基金
無関係のファクタリング契約先に企業情報約2800件を誤送信 - 八十二銀
「SonicOS」脆弱性、悪用の可能性 - 「SSL VPN」経由で攻撃のおそれも
デイサービス利用者の個人情報含むUSBメモリが所在不明に - 練馬区
複数サーバでランサム被害、取引先にも影響 - 白崎コーポレーション
分析ツール「Kibana」に2件の「クリティカル」脆弱性
8割超のランサム攻撃がVPNやRDP経由 - 警察庁が注意喚起
日産のカーシェアで不正ログイン - 車両の不正利用が発生
先週注目された記事(2024年9月1日〜2024年9月7日)
「Webmin」にループDoS攻撃受ける脆弱性 - 最新版に更新を