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コラボツール「ZCS」にゼロデイ脆弱性 - アップデートの適用を

Synacorは、コラボレーションツール「Zimbra Collaboration Suite(ZCS)」のセキュリティアップデートをリリースした。一部脆弱性については悪用が確認されている。

現地時間7月26日に「ZCS 10.0.2」「同9.0.0 Patch 34」「同8.8.15 Patch 41」をリリースし、複数の脆弱性を解消したもの。

今回のアップデートでは、内部の「JSPファイル」や「XMLファイル」が外部よりアクセス可能となる「CVE-2023-38750」に対応。「OpenSSL」に明らかとなった「CVE-2023-0464」の修正なども反映されている。

さらに「同8.8.15 Patch 41」では、「Zimbra Classic Web Client」に明らかとなったクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2023-37580」を解消した。いずれも共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアは未評価となっている。

なかでも「CVE-2023-37580」については、すでに悪用が確認されており、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が、現地時間7月27日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に追加した。

「ZCS」に関しては、2022年以降に明らかとなった脆弱性だけでも、「CVE-2023-37580」を含む6件が少なくとも悪用されていることが判明しており、攻撃者の標的となっている。過去には、脆弱性を悪用するためのツールなども販売されたケースも確認されている。

(Security NEXT - 2023/07/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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