Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「OpenSSL」にアップデート - 複数の脆弱性を解消

「OpenSSL」の開発チームは、セキュリティアップデートをリリースした。あらたにアドバイザリをリリースした脆弱性を含む複数の脆弱性を修正している。

「同3.1.1」「同3.0.9」「同1.1.1u」をリリースしたもので、バージョンによって対象となる脆弱性は異なるが、複数の脆弱性を解消した。またプレミアムサポートを契約している場合は「同1.0.2zh」を利用できる。

今回のアップデートにあわせ、「ASN.1オブジェクト識別子」の変換処理に明らかとなった脆弱性「CVE-2023-2650」についてアドバイザリを公開。開発グループでは同脆弱性の重要度を4段階中、上から3番目にあたる「中(Moderate)」とレーティングした。

サイズ制限が設けられていない一部処理において速度が低下し、サービス拒否に陥るおそれがある。証明書チェーンの処理に関しては、100Kバイトの制限を設けてあることから、TLSへの影響は小さいという。

またこれまでアドバイザリを公表し、今後のアップデートに反映するとしていた「CVE-2023-0464」「CVE-2023-0465」「CVE-2023-0466」「CVE-2023-1255」の修正を実装。

さらに2月のアップデートで対応した「CVE-2022-4304」における修正において、性能の低下を引き起こすことが判明したことから再構築を行なったという。

(Security NEXT - 2023/06/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

シンポジウム案内メール誤送信、メアド流出 - 会津若松市
「Triton Inference Server」や「ChatRTX」の脆弱性を修正 - NVIDIA
チーム医療の書類を一時紛失、駅ビルで拾得 - 横市大付属病院
WordPress向け学習管理プラグインにSQLインジェクションの脆弱性
都内中小企業を対象としたセキュ対策助成金の募集がスタート
ランサムウェア「Black Basta」に注意 - 500超の組織で被害、医療機関も
ゼロデイ脆弱性を修正した「Microsoft Edge」のアップデートが公開
先週注目された記事(2024年5月5日〜2024年5月11日)
X線読影システムのランサム被害、VPN経由で侵入 - 埼玉県健康づくり事業団
小学校と中学校で個人情報の紛失が判明 - 尼崎市