Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Zimbra」の複数脆弱性が攻撃の標的に - 攻撃ツールの販売も

「Zimbra Collaboration Suite(ZCS)」に明らかとなった複数の脆弱性に対してサイバー攻撃が展開されている。米政府では、パッチの適用だけでなく、侵害されたことも想定して対応にあたるよう求めている。

「ZCS」は、メールやスケジューラ、アドレス帳、ファイル共有などの機能を提供するオープンソースのコラボレーションツール。同ツールを利用する政府機関や企業を標的とした攻撃が展開されているとして、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)とMS-ISAC(Multi-State ISAC)が共同で注意喚起を行っている。

悪用されている脆弱性は、サードパーティの脆弱性も含めて2022年に明らかとなったものだけで5件に及ぶ。

具体的にみるとアカウントのパスワードを平文で窃取できる「CVE-2022-27924」をはじめ、ディレクトリトラバーサルにより任意のファイルをシステム上にアップロードできる「CVE-2022-27925」、同脆弱性の悪用とも関連する認証バイパスの脆弱性「CVE-2022-37042」などが含まれる。

さらにウェブメールクライアントにおけるクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2022-24682」のほか、「UnRAR」に起因するディレクトリトラバーサルの脆弱性「CVE-2022-30333」については、脆弱性を悪用するためのエクスプロイトキットも販売されているという。

(Security NEXT - 2022/08/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Monsta FTP」に深刻な脆弱性 - 8月のアップデートで修正済み
米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に悪用済み脆弱性が判明 - 今月2件目
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
メール誤送信で美術研究所研究生のメアド流出 - 大阪市立美術館
個人情報含むファイルを業務チャットで誤送信 - トライトグループ会社
ファイル管理ツール「File Browser」に脆弱性 - 依存ライブラリに起因
空部屋ポストに未配達の郵便物か、住民から連絡 - 徳島
クラウドサービスが侵害、顧客従業員情報が流出か - ITサービス事業者
フィッシング契機に個人情報流出判明、犯行声明も - フォトクリエイト